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クロックワーク・プラネット4

【ネタバレ注意】

 

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あらすじ

 

ヴァイネイ・ハルターが裏切った…?「…どういう、ことなの。ハルター、何の真似よこれ!!」死んだ地球のすべてが、時計仕掛けで再現・再構築された世界―ナオトたちが訪れたのは世界最悪の犯罪都市、区画・シャングリラ。だがそこで待っていたのは裏切りと陰謀と―新たなInitial‐Y。悪意と欲望が渦を巻いて加速する即興劇の中で、ナオトは誓う。「―俺は、俺のやりたい事を、やりたいようにやり抜くまでだ」さあ、証明しろ。人間は、己の意志一つで、無限の可能性を掴み得るのだと―!榎宮祐×暇奈椿×茨乃が紡ぐオーバーホール・ファンタジー第四弾!

 

 

【ネタバレ注意】でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あのねナオト、わたしはただ純粋に、心の底から、あんたの事をこう思ってるだけなのーー気持ち悪いって。それだけなの。わかってくれる?」

 

 

前巻までがナオトとマリーの物語だったとしたら、今回はハルターの物語。『人間』としての矜持が試される。

ナオトの人類を超越した聴覚や、その領域に踏み込むマリーの手腕。この二人の才能が飛び抜けてるのは分かっていたが、ハルターもそれに負けず劣らず。リューズやアンクルといったI nutial-Yシリーズといった最高峰の自動人形に匹敵せんとするサイボーグ。

熱い熱すぎる。妖精王。絶対戦闘機械。絶体絶命の窮地で奇跡を起こした伝説の傭兵ーー。

特異な才能を持った子供たちが大人を蹴散らす展開も熱いが、経験と知識を持った大人が条理を吹っ飛ばす展開もこれまた熱い。今回はハルターの裏切りというシーンがいきなり描写されるわけだけど、それまでのマリーたちを見守る大人としての心情をしっかりと描いていたことにより、ますます好感度が上がった。そして、最高にクソ燃える展開。いやあ、良かった。なんて滾らせてくれるのだろか。

そしてそして、今回はもう一人すごいオッサンが登場します。究極の設計者と呼ばれる、超一流の接続設計師・ジョヴァンニが登場。ある分野においては『Y』すら超えたと自負する彼が、ナオトに、マリーに、先達としてその技術を教えるという、言い方やり方はかなり乱暴だが二人が一皮剥けるほどの影響を与えていく。今は二人ができないことを、一晩でやってのける技術、最高に熱いです。

このように、熱意を持ったオッサンというものはたいへんにカッコよく、熱いものです。子供たちの自由を描く作品は数あれど、同時に責任を持った大人を描いてキッチン嵌まる作品はなかなかお目にかかれないが、この作品は間違いなくその一つであり、とにかく大好きです!

 

さて、オッサンの魅力について熱く語ったところで、今回の新キャラ。自動人形。Initial-Yシリーズのテンプちゃん。固有機動もやはりぶっ飛んでいて、そしてオツムの方もぶっ飛んでいて、最後のアレもあり今後がますます楽しみに。嫁、娘、と来て次は一体……?

 

たいへん面白いのだが、やはりネックは刊行ペースか。まあ、でもこのクオリティが保たれるのであればいつまでも待ちますので、次も面白くのをお願いします。