俺を好きなのはお前だけかよ
【ネタバレ注意】
あらすじ
ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ……親友との『恋愛相談』かぁハハハ。 ……やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな! ん? 誰が小物感ハンパないって? そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。 なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。
【ネタバレ注意】でお願いします。
「覚えておいてね。私って、うんと寂しがり屋で、とびっきりの甘えん坊さんだから」
繰り返しとどんでん返しが大好物でな!
恋愛の三角関係四角関係五角関係が、クルクルと関係が変わっていく。非常に美味しかったです。
もうこれ、パンジーさんの一人勝ちですよね。え? 違う?
お約束もお約束。分かってはいるけどいざその時になるとやっぱり盛り上がる。好きな人を告げるシーンでは、これでもかというくらいの天丼。そうそう、そっからの変化球が素晴らしい。
話の展開としても、主人公の性格の二面性の発露から二人の女性によるアプローチ、果ては主人公とサンちゃんの立場など、なかなか良い対比構造でした。