賭博師は祈らない4

今日読んだ賭博師の4巻があまりにも良すぎたので久しぶりに。

 

【ネタバレ注意】

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 あらすじ

 

バースでの長逗留を終え、ようやくロンドンに帰還したラザルス。リーラは徐々に感情豊かになり、観光がてらついてきたエディス達との交流も続く。賭場の馴染みからは、そんな関係を冷やかされる始末。ラザルスは賭博師として日銭を稼ぐいつもの生活へと回帰していく。だが幸福そうに見えるラザルスの心を陰らせるひとつの懸念―。リーラという守るべき大切なものを得たが故に、彼の賭博師としての冷徹さには確実に鈍りが生じていた。裏社会の大物や警察組織にも目を付けられつつも、毎日を凌いでいたラザルスだったが…。そしてかつての恋人である賭博師・フランセスとの因縁が、ラザルスに決定的な破滅をもたらすことになる。

 

 

 

 

【ネタバレ注意】でお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今の俺は、お前を救うことだって出来るのに」

 

はい。このシーンです。ここからが良かったのでどこかに叫びたかった。

 

1巻を読んだ時からリーラという僕の新しい性癖を開花させてくれた存在に会ってから、ずっと楽しみにしていたシリーズだけどこの4巻がすごく良かったです。

1巻の舞台に戻ってきて再決着。という感じで、出ました待ってましたのフランセス。恋人時代を描いてからの今回の話、なんですけど序盤から中盤にかけてのラザルスはいいとこないんですよね。色々失敗するし、いろんなものを失うし。でも、一旦どん底まで落ちてから這い上がってくるのって最高にかっこいいでしょ。ということで終盤カジノのシーンです。

いやもう、なんていうか1巻ラストの焼き直しかのようにあのカードをここで切るのは反則だろうってくらい熱かった。1巻ラストと4巻中盤とにフランセスとの賭けを描いていて、そして4巻冒頭で賭けを描かないことで、あの1枚が映えること映えること。これだけでもやられたと思ったのにさらにもう一段階ですよこれ。言ってしまうけど、なんだあのプロポーズは! いやもうプロポーズですらないしああもう! そっからのセリフの応酬のなんと分かり合ってる感か! で、こっから先の人間関係の変化が最大の敵が最大の味方になったことによって最大の敵になるみたいなああもうこれ

 

良かった。ただとにかく良かった面白かった。ハッピーエンドはいいぞ。