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とある飛空士への誓約9

【ネタバレ注意】

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あらすじ
 
 
二千年来の悲願であった「天地領有」のために動き出すウラノス。一千隻を越えるウラノス飛空艦隊が西進を開始したなら多島海は滅亡するしかない。世界の命運をかけ、多島海連合軍首席参謀バルタザールは史上最大の奇襲作戦を立案する。片道切符の作戦に参加した清顕とイリアは、仲間たちとともに王都プレアデスを目指すが…。「神さまの造ったこの星が太陽に呑まれ爆発して文明も人類も永劫に消滅してもなお、きみとともにいたい」。空にあこがれた少年少女が織りなす恋と空戦の物語―「飛空士」シリーズついに完結。
 

 

 
 
 
というわけで。
完結しました。してしまいました。
 
読書メーターの方にも感想を書かせていただいたんですが、これ。
 
「この巻だけで何度泣いたか分からない。とにかく最高でした。」
 
ネタバレがないように気をつけて書いたらこんな感じになりました。
ネタバレありの表記もコメント欄に記入もできるけど、とてもそれでは納まらなそうだったので、こういった場を作り、感想をぶちまけることにしました。
 
 
もう一回書いておきます。
 
【ネタバレ注意】
 
重大なネタバレを含みますので、飛空士シリーズ未読の方や誓約9巻を未読の方はここまででお願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 では。
 
この表紙にある、あの誓約の7人。
だれひとり欠けることなく、ラストを迎えることができると信じていました。
ええ、信じていましたとも!
前巻の強烈な引きである、かぐらの死の報なんてものに惑わされることなく。
ご都合主義だろうが何だろうが、みんな生きてるってなんて素晴らしいことか!
それに、最高のエピローグの形のひとつである、主人公達の子供の登場。
ここで1巻の流れを踏襲するあたりが非常に憎い演出でした。
清顕とミオの約束を正顕とフィオの二人へと繋いでいくなんて涙が出てきました。
この『誓約』シリーズの締めくくりとして、MVPは歌国さんにあげたい。
最高のラストを見せてくれて本当にありがとうございます。
 
さて、どんどん好きなシーンを振り返っていきます。
偏屈王子マニウスとエリザベートの会談。
誰にも動かせなかった偏屈王子がセシルによって揺さぶられていくのが最高すぎる。
セシルの「心の奥底で思っておられることと反対のことを口に出さずにいられない性分なのですわ」というセリフがあっての、
「わたしの個人的なお話をさせていただいても?」
「やめろ」
「では遠慮なく」
の流れが滑らか過ぎて、何度も読み返して笑いました。
このマニウスが直前で機長が自分と同等の実力を認めている描写があってからの、
セシルとの会話の中で心を動かされていくところが好きで、ラストでもセシルから友達であるなんて言われて、このシリーズの中でも屈指の好きなキャラの1人です。
 
オルテガ最後の1機との空戦。
「ひらき方知らないのか、バカ女ああああっっ!!」
清顕のセリフがいちいちかっこいい。
あとで、イリヤからこのことでからかわれることも含めて。
このセリフがあったからこそ、イリヤが生き延びることができたことも含めて。
ここら辺、一連のシーンは機体性能がはるか違う相手を倒すためにチームワークを駆使するということで、最高に熱かったです。
 
海猫が敵軍のど真ん中に、ただ一機。
かつて空に消えていった「空の王」。その感傷の中、近づいてくる一機、真電改。
あの「魔犬」千々石武夫の息子である吉岡武雄。
彼を通して、千々石中尉と会話をしていき、泣きそうになってくる。
かつて、文字通り死闘を演じた相手が味方になってくれる。
『行くぞ海猫』
「行くぞビーグル!!」
このセリフで涙腺決壊しました。
 
キリアイ再登場。
トマスはもう本当にダメかと思ってました。
致死毒をくらい、満身創痍で、もう助からないんじゃないかと。
遺言のようにクサいセリフを言ってくるし、目標も達してしまったし。
でもその時! あの関西弁が!!
目に入った瞬間、思わず叫びそうになるくらい嬉しかった。
 
ハチドリのノーズアート。
この作品はノーズアートを印象的な場面で見せてくれるんですが、このシーンが一番良かった。
ライナが清顕へと伝えてたノーズアート。
それがここで効いてくるのかと。
このあたりから、色んな伏線が回収されてくるし、物語が終わりに近づいてくるしで、ずっと涙ぐんでました。
 
公開プロポーズ。
前のシーンで通信器を全機通信モードに設定してからの流れが見事。
ここは絶対に味方全員に聞かれてると思ってました。
 
そして、終章 約束の空へ
ここに関しては、一番最初に語ってしまいましたが、みんなが笑顔で迎えられるラストは本当に良いものです。
 
「とある飛空士への誓約」
全17冊
飛空士シリーズはこれで終わってしまいますが、泣いて笑って、どれも楽しみに読んでました。そして、いつも続きを楽しみにしてました。
この世界の新しい話を読めなくなると思うと少し寂しくありますが。
これも、長期シリーズを追っていた読者の宿命みたいなもので。この、最終巻を読み終わった後の虚無感と満足感はかけがえのないものです。
犬村先生によるガガガ文庫での新シリーズも企画中とのことなので、次回作も楽しみにしています。
どうも、ありがとうございました。